一.次の文中の〔〕に適する語をろから選び、符号を書け。 大和政権成立以前の小国家分立の頃から平安遷都までを(1)という。この時期は神話や説話が日常生活を通して口伝えされた( 2)から、(3)書きなどの発達により、(4)の時代へ移っていく。大和政権は天皇中心の中央集権国家を作るため、八世紀初頭、史書や地誌の編集を行う。史書では「古事記」、「日本書紀」が、地誌では(5)が編集され、いずれも優れた文学となっている。 アー上代 イー口 ウー風土 記 エー記載文学 オー天皇記 カー命 二、次の文中の( )に適当する語をろから選び、符号を書け。 「古事記」と「日本書紀」はどちらも史書といわれるが、それぞれに特徴をことにしている。前者は( )が誦習していた帝記.旧辞を、元明天皇の命により、七一二年、( )が記録したものであり、文体は漢字の音訓を交えた( )で書かれている。一方者は七二 ○年、舎人親を中心に編集された。年代を追って史実を客観的に記す( )でまとめ、文体は( )で書かれている。 ア 推古天皇 イ 漢詩文 ウ 編年体 エ 紀伝体 オ 大安万侶 カ 稗田阿礼 キ 漢文体 ク 変体漢文 三、次の文中の( )に適する語を書け。 「万葉集」は現存する日本最古の(1)集であり、二十巻、歌数は約(2)首である。八世紀半に成立、(3)の編集によると推定される。天皇.皇族から広く庶民の歌までを収め、時代は前三世紀にも及んでいる。部立は雑歌.相聞.(4)の三種が中心である。歌風は素朴.雄大で簡明なもので(5)と呼ばれている。 四、次の説明に適する事項.作品名を書け。 1 日本語の音を表すのに漢字の音を用いるほか、訓も利用した上代の表記方法。 2.中国文化の影響を受けて編まれた、現存最古の漢詩集。 3.六世紀半ば頃に伝来したと推定される宗教。聖徳太子らによって国家の保護を受けた。 4.素朴で力強く、ありのままの飾らない人間性を示す上代の文学理念を端的に言い表した言葉。 5.言葉には霊力があり、発せられた言葉通りのことが実現すると信じられた古代の信仰。 五、次の言葉の読み方をひらがなで書け。 1 防人歌 2 相聞 3 4 東歌 5 のりと 六、 思考問題 時代と作品の縦横の関係について考えてみよう。