「いんたーネットができて、ますます忙しい」 この問題は、まさに自分自身の悩みでもあるのですが、インターネットが発達して便利になったのですから。「インターネットできた余暇を、これからどう使う?」というふうに(1)のに、現実はまったく逆っで、「インターネットができて、ますます忙しい」ということになってしまっています。 新幹線ができたら、東京と大坂の往復がずっと時間短縮できたのですから、その分、ビジネスマンたちは楽になってもよかったのですが、実際には、(2)商談をまとめて日帰りの出張ができると、かえって忙しくなった人のほうが多かった。これと同じようなことが、起こっています。昼でも夜でも調べものができるし、いつでも都合のいい時間に連絡のメールを出せる。(3)、世界のどこへでも瞬間的に情報を送れる、となったら、その便利を利用して、少しでも有利なビジネスを展開しようと考えてもおかしくはありません。「だって、よりたくさん生産する」ことが価値だ、という社会なのですから、そこにこんな便利な道具が登場したら、生産のためにひっきりなしに(4)当然のことだと言えます。 しかし、そうです。たくさん生産できても、消費する市場がそれに見合った力を持っていなかったら、いくら忙しく働いても、つくったこと、つくったものが、実はムダになってしまった。(5)、真剣に研究するべき課題です。特に、インターネットという、いつでも、いくらでも仕事をし続けられるような道具ができたら、もっと「休み方」を真剣に考えていかないと、きついことになるはずです。