ある栄養士養成学校の学生を対象に行った調査によると、同じ料理を食べた時に、 一年生よりも二年生のほうが味付けが濃いと感じる割合が多かったそうだ 。栄養学を学ぶにしたがって、塩分の問題が意識されてくるからかもしれない。 味覚は生活習慣によって影響を受けやすいものだ。家庭での食事が濃い味付けであれば、うす味の料理はおいしくないと感じるようになる。激 ブームの時には、日本人の味を識別する感覚は鈍くなっていたかもしれない。健康のためにもなるべくうす味に慣れて、味に対する感覚を鋭くしていきたいものだ。そのためには、食物を味わって食べる習慣をつけることも大切なことの一つであろう。 問題:この文章の内容と最も合っているものはどれか。 A. うす味に慣れることと意識することで味覚は鋭くなる。 B. 日本の家庭料理は濃い味付けなので、おいしくない。 C. うす味に慣れると、味覚は鈍くなる。 D. 生活習慣を変えても味覚は変わらない。