次の文章を読んで問題に答えなさい。答えはA・B・C・Dの中から最も適当なものを一つ選びなさい。 本を片手に会話弾む 利用者が図書館の運営にも参加 民間図書館の中には、利用者からの寄贈で蔵書を増やしたり、利用者同士の交流イベントを開催したりするなど「利用者参加型」の運営をするところが目立つ。利用者自信にボランティアスタッフとして貸し出し業務に関わってもらうこともあるという。 少ない資金で運営するためだが、図書館をより身近に感じてもらう効果も出ている。 「まちライブラリー@府立大学」もそうした参加型図書館の一つ。府立大が社会貢献の一環として市内のビルの中に設置し一般社団法人まちライブラリーが運営している。 ユニークなのは、昨年春の開設当初に、本が1冊もなかったということだ。トークショーなど様々なイベントを月15回のペースで開催し、そのたびに「皆に読んでほしい本」を参加者に寄贈してもらう仕組みで蔵書を増やしてきた。その結果、これまでに集まったのは約4400冊。スタッフのおくいさん(25)は、「 ( A ) 」本を人に読んでもらうのが嬉しい、という声が多い」と話す。 (...中略...) 参加者の一人、りょうべさん(68)は、「世代の違う人たちと話せて面白い」という。イベントの常連という奥村さん(54)は「同じ本好きの人たちの出会いの場。イベントが終わったもフェイスブックなどで情報交換しながら関係が続くのも嬉しい」と話す。 同社団法人代表理事の磯井よしみつさんは「まちライブラリー@府立大学」のほかにも、 ア 「まちライブラリー」と名付けた図書館 や図書スペースを作る運動を行っており、東京や、福岡など全国約70ヵ所に広がっている。 磯井さんは「顔を合わせ、参加できる場所を提供するのも図書館の役割。図書館は本だけが主役ではなく、人も主役の場所という認識が広がってほしい」と話している。 (「読売新聞」2014年1月28日付より一部改)