模拟试题 (五) 次の文章の( )に入る最も適当な言葉を、のA、B、C、Dから一つ選びなさい。(1× 10 = 10 点) 今年は直接仕事に関係しない書物を読むようにしたいと思っている。仕事に関係のある読書でさえ、なかなか思うようにはできないのであるから、( 1 )仕事に関係のない読書となると、容易なことではその時間を作り出すことはできない。 ( 2 )、現在のように限られた読書だけしていたら、実にへんてこな片寄った知識だけを身につけて、一生を終わってしまいそうな気が( 3 )。 今考えると、学生時代の読書は( 4 )と思う。読みたいと思う書物だけを読んでいた。新聞の広告で興味を感じると、町の書店に出かけて行って手にいれる。( 5 )書店にない時は、それを注文して取り寄せてもらう。そしてその書物を手に入れるまでは、も書店に( 6 )。そうした手順を経て、目指す書物を手に入れた時の喜びは大きい。下宿の自分の部屋に帰って、それをひもどく時の気持ちはかけがえのないものである。 学生時代は古本屋にもよく行ったが、大抵何を探すという特別な当てがあって出かけた( 7 )。古本の並んでいる書棚に順々眼を遣って行って、関心を持ったり、興味を覚えたりする書物にぶつかると、それを書棚から抜きだしたものである。現在でも古本屋には行くが、初めから探す本は決まっている。自分の仕事に必要な書物( 8 )を漁(あさ)るということになる。 どう考えても、学生時代の書物の漁り方の方が贅沢でもあり、ゆとりがあり、その読書の仕方も、贅沢でもあり、ゆとりがあったと思う。雑読ではあったが、その時々で、いろいろな知識が飛び込んで来、いろいろな感動が身内を焼いたものである。( 9 )、そういう形の読書をしたいと思う。月( 10 )一冊でも、そういう仕事に関係にない書物を広げ、仕事に関係のない喜びを自分のものにしたいものである。