僕は『教養』という言葉を二つの意味でとらえている。一つは知識の量で、これは多ければ多いほどいい。現代ではあまりに多くの情報があふれているからとても追いつけない。もちろんそのための努力は大切だが、限りがある。そこで二つ目の教養の意味が必要だと考えている。それは、物事を考えるための基準をできるだけたくさん持つことだ。『たくさん』とは言っても、僕たちの思考方法にはその時代ごとに流行があるから、これは無限というわけではない。僕は、その時代に必要な思考方法を身につけることを第二の教養、そして現代の教養と呼んでおきたい。 問:筆者の言う第二の教養とは何か。