「この字はこれで合っているのかな」と、、「書くこと」から離れた夫は度々私に聞いてくるようになった。私も自信がなく、答える時は辞書を引いて確認していた。 「 これではいけない 」と思い、読売新聞の「編集手帳」を書き写すことを夫に勧めた。編集手帳は時事問題が取り上げられていて、我が家で話題になることが多く、その上、字数もちょうど良く、分かりやすいのだ。 夫が(もう)筆(ひつ)で半(はん)紙しに書き写し始めて 1ヶ月半が過ぎたが、今も続いている。読めても書けない漢字はあるが、何よりも書くことでぼけ防止になるような気がする。 (本木光子氏の文による) *ぼけ:痴ち呆(ほう)症(しょう)